バイセクシュアルの娘がトランスジェンダー排除を支持する議員候補の母親をTikTokで批判「母に投票しないで」

Florida GOP Candidate’s Bisexual Daughter Slams Mom in Viral Video (advocate.com)

「史上最悪の毒親」バイセクシュアルの娘がトランスジェンダー排除を支持する議員候補の母親をTikTokで批判「投票しないで」 (ellegirl.jp)

政治家を目指す人にとって、家族の存在はもっとも心強い味方になるはずだけれど、ときにはお互いの意見や主張をめぐって激しく対立してしまうことも。選挙候補者の母親をもつ娘が「家族よりも政治を優先する恐ろしい人」「絶対に私の母に投票しないで」とTikTokで告白したことで話題を集めている。

渦中の人物となっているのは @tattooed_stargel というアカウント名でTikTokを使用しているHannah Stargel(以下ハンナ)。ハンナの母親は共和党のKelli Stargel(以下ケリー)上院議員で、アメリカ・フロリダ州の下院議員選挙第15区で立候補している。

2022年5月、ハンナは自身のTikTokで「史上最悪の母親に投票しないで」とキャプションを添えた動画を投稿。母親ケリーが、妊娠15週より後の人工中絶を禁止する法案や、トランスジェンダーの女性が女子スポーツに参加することを禁止する法案を支援していることを挙げ、「自分や自分の子ども、そして自分の体にまつわる法律を制定していいような人ではない」と痛烈批判。

特にトランスジェンダーの女性が女子スポーツに参加することを禁止する法案を支援していることについては、「実は数カ月前にバイセクシュアルであることを母にカミングアウトしたばかりだった」「母はショックを受け、“平和の提案”のようにレインボーのチョコレートを買ってきた」「そして今、母はトランスジェンダー女性の自由を排除しようとしている。私への個人的な攻撃のように感じる」と語っている。

さらにハンナは「15歳のとき、両親は私を施設に送った」「その施設は問題を抱えた10代の若者を対象にした場所だった」「トラウマを植え付けられ、放置された」という過去の経験をシェア。母親ケリーを「恐ろしい人」と表現し、「家族や子どもよりも政治を優先する」「政治から離れると約束したのに破られた」と激しく非難した。

ハンナはTikTokで母親批判を続けていて、動画の回数は累計25万回以上にも及んでいる。コメント欄には「100%あなたを支持する」「立ち向かい続けよう」「勇気をもって発言してくれてありがとう」とハンナをサポートする意見が殺到。母親ケリーはハンナのTikTokについて「私は心の底から娘を愛している」と声明を発表したけれど、ふたりは疎遠になっているという。

母親ケリーの主義主張について「もう傍観しているわけにはいかないと思った」というハンナ。選挙の結果でふたりの関係性がどう変化していくのか、今後の展開にも注目したい。

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どうして母親がトランス女性の女性スポーツ参加禁止を支持していると、バイセクシャルの自分に対する個人攻撃のように感じるのだろうか……?

あなたは、ハンナの主張をどう思われますか?