LGBTへの理解求めてアニメ3部作作成 北九州市、結末にひと工夫

LGBTへの理解求めてアニメ3部作作成 北九州市、結末にひと工夫:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 LGBTなど性的少数者への理解を深めてもらおうと、北九州市が作成している3部作のアニメーション動画の「完結編」が完成した。誰もが自分らしく生きられる社会にするにはどうしたらいいか。視聴した人に自ら考えてもらうきっかけにと、結末に工夫を凝らした。

 完成した動画は、市人権推進センターのゆるキャラでモモンガの男の子「モモマルくん」の新しい友達に、心と体の性が異なるトランスジェンダーの「オオカミちゃん」が加わるというストーリー。

 男の子として生まれたオオカミちゃんは花飾りをもらって喜んだり、隠れてスカートをはいたりして、一部の友達から「男の子のくせに」といじめられるが、モモマルくんの「男らしいとか女らしいとかじゃなくて、『自分らしい』ことが一番大事」という言葉がきっかけで次第に仲良くなっていく。

 オオカミちゃんには、トランスジェンダーであることに理解を示す母親と、対照的に、受け入れられずに「強くて男らしい息子がほしかった」と言う父親がいる。動画は、モモマルくんら友達の励ましに背中を押されたオオカミちゃんが、母親と一緒に父親と対話をしに向かう場面で終わる。

 市の担当者は「現実には、簡単に周囲の理解を得られない人もたくさんいる。前向きな予感をさせつつ、あえてはっきりとハッピーエンドにしなかったのは『明るい未来にするにはどうしたらいいか』を見た人に考えてもらいたかったから」と話す。

 三つの動画はそれぞれ約15~18分。後半ではLGBTについての説明や、LGBTであることを打ち明ける「カミングアウト」をしたり、されたりした時に重要なことなどの解説もある。本人の意思に反して周囲に明かされてしまう「アウティング」を防ぐための方法にも触れている。

 市は約3年かけて、北九州市や福岡市で活動するLGBTなどの当事者団体の意見を聞きながら動画をつくってきた。その中で、小学4~5年ごろから性自認に違和感を持ったという話があり、子どもたちが理解しやすく、身近に感じられる内容を心がけたという。

 第1、2部の動画はすでにDVD化し、北九州市内の公立・私立小中学校や特別支援学校などに配って授業で活用している。

 第3部は昨年12月24日、希望する市民らに向けて上映会が開催された。ユーチューブの北九州市人権推進センター公式チャンネル(北九州市人権推進センター – YouTube別ウインドウで開きます)で1月中に公開される予定。このチャンネルで第1、2部も見られる。

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花飾りをもらって喜んだり、スカートを履いているだけでトランスジェンダーということなのだろうか。
北九州市はそのような理解なのだろうか?

「男らしいとか女らしいとかじゃなくて、自分らしさが大事」というのは、ジェンダークリティカル(男女らしさ批判)という考え方で、むしろトランスジェンダー・イデオロギーとは正反対の主張のように思われるのだが…。

さて、あなたは北九州市によるこの動画をどのように思われるだろうか。