サンフランシスコでトランスジェンダー向け所得保証プログラムを開始

San Francisco transgender guaranteed income program launched by city (kron4.com)

San Francisco launches transgender guaranteed income program | KTLA

KTLAの姉妹局であるKRONの報道によると、サンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、同市のトランス・コミュニティのための新しい収入保証プログラムを開始すると発表したという。

ブリード市長が水曜日に明らかにしたところによると、トランス・コミュニティの経済的不安に対処するためのGIFT(トランスジェンダーのための所得保証=Guaranteed Income for Trans People)プログラムは、低所得のトランスジェンダーのサンフランシスコ市民に毎月1200ドル(※日本円で約17万)を最長18カ月間提供する。

市長室によると、この試験的プログラムは、トランスジェンダーだけに焦点を当てた初の所得保証の取り組みで、資格を得た個人または世帯に、定期的に無条件で現金給付を行う予定だ。これは、他の社会的セーフティネットとは異なり、安定した予測可能な現金の流れを受給者に提供し、制限なく自分の好きなように使ってもらうというものだという。

市長室によると、GIFTプログラムでは、対象となるトランスジェンダーへの一時的な給付に加え、性別に配慮した医療やメンタルヘルスケア、ファイナンシャルコーチングなどの包括的な直接サービスも提供する予定である。

市は、12月15日まで申請を受け付ける予定だ。

ブリード市長は、「所得保証プログラムは、市の経済回復と、すべての人にとってより公正な都市を作るという私たちの取り組みの一環として、住民が最も必要とするときにそれを支援することを可能にします」と述べた。「私たちはトランスジェンダー・コミュニティが貧困や差別を受ける割合が非常に高いことを知っているので、この地域のそうしたコミュニティの個人に焦点を当て、引き上げるための支援です。」

GIFTプログラムは、サンフランシスコの住民を支援し、経済的安定と回復を促進するために市が開発・実施しているいくつかのプログラムのうちの一つとなる。

米国トランス調査が最後に行われた2015年、カリフォルニアのトランスジェンダーの人々の33%が貧困状態にあり、一般人口の12%と比較して、その差は歴然として示されたという。