ピクシブがSOGIハラ認め謝罪 性的指向・自認否定で賠償訴訟

ピクシブがSOGIハラ認め謝罪 性的指向・自認否定で賠償訴訟 (msn.com)

ピクシブがSOGIハラ認め謝罪 性的指向・自認否定で賠償訴訟 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

男性として生まれ、女性として生活するトランスジェンダーの30代の会社員が、上司からSOGI(性的指向と性自認)を否定されるハラスメントを受けたなどとして、勤務先のインターネットサービス会社「ピクシブ」(東京都)などに慰謝料を含む約550万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、東京地裁(山田悠一郎裁判官)であり、会社側は請求を全面的に認める「認諾」を表明した。同社はSOGIハラとセクハラがあったことを認めて謝罪し、全額を支払う方針を示した。

訴状によると、会社員は2018年4月の入社直後から、当時執行役員だった男性から性交渉経験を聞かれたり、わいせつな言葉をかけられたりした。「なんで女装してんねん。お前男やろ」と言われたこともあったという。同社はいったん2人が仕事をするフロアを別々にするなどしたが、約1年後に同じ部署に配属したため、会社員側は「職場環境に配慮する義務に違反した」と提訴していた。

会社員は8日、同社が認諾したことを受け「多様な人々との共生に向けた取り組みについて、大きな改善がみられた」と評価した。ピクシブ広報は「弊社の体制と対応が不十分であった責任を認めるとともに、改めて原告に深く謝罪します」とコメントした。

会社員は同社とともに元執行役員の男性も相手取って提訴していたが、男性の方は争う姿勢を示しているため、訴訟自体は今後も継続する。