未成年に対するトランスジェンダー医療を重罪に米アラバマ州知事が署名

　アメリカ南部アラバマ州は、心と体の性別が異なるトランスジェンダーの子どもに対し、性別適合などの施術をした医師らに重罪を科すことを決めた。

　AP通信によると、アラバマ州のアイビー知事は8日、18歳以下の未成年者に対し、ホルモン治療や性別適合手術などを行った病院や医師らに、最長で禁錮10年を科すと法案に署名した。また、学校でトランスジェンダーの生徒が出生時と違う性別のトイレを使用することも禁じる。

　トランスジェンダーの対応をめぐっては、知事が共和党の複数の州で、トランスジェンダー女子生徒の女子スポーツへの参加を認めないなど、厳格な対応が相次いでいる。一方、民主党のバイデン政権は11日以降、パスポートの性別欄に男性でも女性でもない性別「X」の選択を可能にするなど、性的マイノリティに配慮した政策を進めており、11月の中間選挙に向けてトランスジェンダーへの対応も争点のひとつとなりそうだ。