J.K.ローリングに卑劣な嫌がらせをするトランス活動家たち

Julie Bindel,The sinister stunt against JK Rowling – The Post (unherd.com)

 先週、3人のトランス活動家がJ.K.ローリングさんの自宅に押しかけ、わざとらしく抗議のポーズをとって写真を撮り、誰にでもわかるように彼女の住所がそこに写っていた。この作家の「トランスフォビア」に抗議するためと称して、3人はこの写真をツイッターに投稿したが、明らかにそれを合図に彼女への攻撃が起こることを期待してのことだった。

 この3人は「トランス追悼の日」を選んでこの哀れな行為をしたのだが、実際にはこの3年間、英国でトランスの人が殺されたことは1度もない。それとは対照的に、今年すでに120人もの女性たちが男の手で殺されている。ローリングさんがトラブルに巻き込まれるようになったのは、彼女が女性の「性別に基づく権利(sex-based rights)」や、DV避難所のような施設の性別区分規定をあえて擁護する勇気を持っていたからだが、そのことを考えると、これらの活動家たちのナルシスト的な傲慢さには唖然とさせられる。

 言語道断なことに、トランス活動家とそのプロパガンダ・マシーンである『Pink News』や『LGBTQ ネーション』は逆さまに事態を描き出し、この3人の活動家を被害者に、ローリングを加害者のように見せかけようとしている。『LGBTQ ネーション』の見出しと冒頭の文句は次のようになっている。

J.K.ローリングは、自宅の外で抗議した3人のトランス活動家を彼女の300万人ものフォロワーにさらした。……J.K.ローリングは、静かな抗議をレイプの脅しと比較した。活動家たちは、著者のファンに追い回された後、ソーシャルメディアから姿を消した。――『LGBTQ ネーション』

 『Pink News』の報道も同様だ。

J.K.ローリングは、彼女の家の外でトランスの権利に関する抗議活動を行なった3人の俳優を非難し、彼らが彼女のプライベートな住所を故意に晒したと非難した……。だが彼らは、トランスの生活に対する彼女の長い間非難されてきた見解に抗議したのだ。――『Pink News』

 ローリングさんの身に起こったことは、女性が身の程をわきまえなければ何が起こるかを示す顕著な事例だ。ローリングさんとは異なり、過激な活動家に狙われた女性の多くは生活の糧を失う危険性がある。私は17年前からトランス活動家に執拗に嫌がらせをされている。その間、新聞や雑誌のブラックリストに載せられかかったり、講演予定だったイベントが主催者によってキャンセルされて、有給ないし無給の仕事を失ったりした。だが私は幸運な人間の一人だった。というのも、私は世間に知られているし、男性からの暴力に反対する運動家として十分な評判を得ているからだ。私は、トランス活動家が私をターゲットにする何十年も前から一定の地位を築いていた。

 私はこれまで、J.K.ローリングさんについて次のように語られるのを何度も耳にしてきた――「彼女はお金持ちで有名なんだから、このような嫌がらせを受けても影響ないでしょう、どうして彼女は文句を言ってるの」。成功した女性には中傷や嫌がらせをしても問題ないというこの発想は、サディスティックとしか言いようがない。トランス活動家とは異なり、ローリングさんは、自分の時間とお金の多くを恵まれない集団の支援に費やしてきたし、自分が犠牲になっても公的なプラットフォームを持たない女性のために立ち上がってきた。

 ローリングさんの身に起きていることは、他の女性たちへの明確な警告なのだ。「黙れ、ビッチ」と。しかし、フェミニストの伝統は、いじめに抗し、自分の声を封じようとする試みに抵抗することだ。幸いなことに、ローリングさんのおかげで、世界中の女性や少女たちは模範的なロールモデルと教師を手に入れることができる。