心と体が一致しない。スウェーデンで急増している、違う性になりたがる子どもたち

Number of children wanting to become opposite sex doubling each year in Sweden, say doctors — RT World News

心と体が一致しない。スウェーデンで急増している、違う性になりたがる子どもたち – ニュースパス (newspass.jp)

心と体が一致しない。スウェーデンで急増している、違う性になりたがる子どもたち : カラパイア (karapaia.com)

スウェーデンでは、心と体が一致せず、間違った体に閉じ込められているという不安を感じている子どもたちの数は増え続けており、毎年2倍にもなるという。まだ幼い6歳児までもが違う性になりたいと望んでいると医師たちは言っている。

毎年急増している自分の性に違和感をもつ子どもたち

去年、スウェーデンのあるジェンダー研究チームが、自分のジェンダーを知る分析検査を受けることを熱望し、違う性になりたがっている197人の子どもたちや若者たちを調査した。ストックホルムのアストリッド・リンドグレーン小児病院の小児精神科医ルイーズ・フリーゼンは言う。

こうしたトランスジェンダーの人たちの数は毎年100%の増加率です。特に若い人たち、まだ年端もいかない子どもたちの数が急増していて、これは大人の場合と同じです。

受信希望者が増え、検査が追い付かない状態に

スウェーデンには、性の不一致を国家的に認めており、ジェンダー検査をする診療所が6ヶ所ある。心と体が一致しないと感じている人たちの数が全般的に増えているのは、スウェーデン社会がオープンであることの表われだというのは、カロリンスカ大学病院のジェンダー研究チームのCeciliaDhejne(セシリアデジネ)。

しかし、医療費の財源はすでにかなり苦しい状態だという。

スウェーデンでは、ジェンダー検査をするのにも、さまざまな段階の治療を受けるのにも、順番待ちの長蛇の列に並ばなくてはならないという問題があります。これは憂慮すべきことです。

延々と順番待ちしなくてはならないということは、若い人たちにとって極めて重大なことになる可能性がある。

スウェーデン南部のルンドの診療所では、実際に検査が始まるのに1年も待たなくてはならない場合があるという。

クリニックに行って待たなくてはならないことが、トランスジェンダーの人たちを精神的に追い詰めてしまう可能性があります。若い人たちの人生を足踏みさせる状態になってしまうのは、良くないことです。

ケアの不備による様々な問題点

スウェーデン保健相のガブリエル・ウィクストロムは、あらゆる治療段階におけるトランスジェンダーの人たちへのケアの不備は、とうてい受け入れられるものではないと語る。

政府は委員会を立ち上げて、待ち時間や治療の格差について把握しようとしたというが、大きな問題があるということをまったくわかっていないという。

去年、イェーテボリに住むチャーリー・ライラヘッドは、言葉の暴力を受けたり、実際に肉体的にも襲撃されたという。ストックホルムでのプライドフェスティバル(ゲイ・パレード)からの帰り、トランスジェンダーのシンボルであるタトゥーを見られて、ふたりの男に襲われたのだ。

いわゆる”標準”として見られることをやめた者は、誰でも被害者になる可能性があるとライラヘッドは言う。

冷淡、嫌悪、無理解、偏見が、今この国にはびこっているということだ

安易な治療に反対の意見も

しかし一方で、米国小児科学会(The American Collage of Pediatricians※ゲイカップルの養子縁組に反対する小児科医など医療関係者グループ)は、子どもたちに、化学的、外科的に反対の性になりきる人生が普通だと思わせるよう仕向けている政策に疑問を投げかけ、医療ケアのプロや立法者に働きかけている。

化学的、外科的に反対の性になりきる生涯がノーマルで健全だと子どもたちに信じ込ませることは、子どもに対する虐待だとグループは言う。

性の不一致を公的な教育や法政策を通してノーマルだと認めるのは、子どもたちや親たちを混乱させ、ますます子どもたちをジェンダークリニックへ走らせることになるが、そこでは、子どもたちに性徴ホルモンを遮断する薬を処方するだけだというのだ。とは言え、健康な若い体に過剰な外科(切断)手術をするよりはましかもしれないが。

関連記事:英国では、ジェンダー治療を求める10代の少女が10年間で4400%増加した – What is transgender? (what-is-trans.hacca.jp)