女子マウンテンバイクを制覇するトランス女性、「トランスジェンダーがスポーツを台無しになんてしない」

Kate Weatherly: Transgender mountain biker issues a message to the haters | Daily Mail Online]

Trans mountain biker Kate Weatherly ‘horrified’ by new FINA rules (nypost.com)

今やマウンテンバイクの女子部門を支配しているトランスジェンダー女性のマウンテンバイカー、ケイト・ウェザリーは、トランスジェンダーの人々がスポーツを台無しにしているという考えは「恐ろしいこと」だと語った。

17歳で思春期ブロッカーを服用し始めたケイト・ウェザリー(20歳)は、トランスジェンダーのアスリートのためのオープン枠創設の提案は、「彼らの能力を制限する」ことになると述べた。

このニュージーランドのアスリートは、以前男子オープン部門に出場していたときは平均的なライダーであり、そこではいつも真ん中くらいの順位にとどまっていた。

しかし、1月に女子部門に参戦して以来、ウェザリーはライバルを圧倒し、2月の全米選手権で優勝を果たした。

最近出演したTV番組で、ウェザリーは、女性アスリートは、トランスジェンダー女性が「スポーツを台無しにする」ことへの懸念よりも大きな問題に直面していると述べた。

「人々は、私たち(トランス女性)が入ってきてスポーツを台無しにしているという事実について熱心に語りたがりますが、スポーツをする女性たちが直面しているもっと大きな問題は別にあります。数人しかいないトランス女性がスポーツ界に入ってきて、多くの場合、女性は彼らに勝つことさえできない、それが女性スポーツをダメにしてしまうという考えは、かなり恐ろしいものです」。

水泳の国際スポーツ連盟であるFINAは日曜日に、トランスジェンダー女性選手は、12歳までに移行を完了した場合のみ、組織の女子レースに出場できるようになったと発表した。

その代わり、トランスジェンダーの選手が生物学的な女性と競うことができなくなるため、新しいカテゴリーが設けられる予定である。

ウェザリー氏は、この規則を「切り捨てられた線」と表現し、この規則は「包括的な政策のように見せかけて」、本質的にトランス女性の出場を禁止していると述べた。

彼は、選手が12歳の誕生日までに移行していなければならないというルールは『恣意的な制限』であるとし、若者は思春期を迎える時期が異なるのだと述べる。

「思春期にテストステロンが多い人もいれば、思春期の長さが違うこともあるでしょう」と彼は言った。

「私はかなり病弱な子供だったので、思春期が始まるのがかなり遅かったのです。ですから、年齢制限に基づいて、どうしてそのようなルールを大々的に適用できるのでしょうか」。

ウェザリーは、マウンテンバイクに秀でた才能を発揮するようになると同時に、10代の体に負担をかける医学的な性別移行を追求するようになったと言う。

彼は、性別移行したことによって、実際にはスポーツにおいてメリットよりも生物学的・生理学的なデメリットを被ったのだと主張する。

「トランスジェンダー女性は、テストステロンが生物学的な女性よりも低いレベルまで減少することが多く、回復時間が長くなり、赤血球数が減少し、筋肉を作り維持することが困難になります。人々はメリットにばかり目を向けているから、性別移行に伴うこうしたデメリットがあることを無視しているのだと思います。」

彼女は、トランスジェンダーのアスリートのために提案されたジェンダーニュートラルなカテゴリーに反対しているとスタッフに述べた。

「私の考えは、私は性別にとらわれないということです。私は女です。第3のカテゴリーという考え方は、私のアイデンティティーの感覚を無効にしてしまうのです。」

ウェザリーは、彼の性別移行が公表されたとき、批判にさらされたという。ある選手は、彼が他の女性にとって「障壁」になっていると非難した。

またある選手は、「“あなたは女性のフィールドで男性として競技することでスポーツを台無しにしている、女性があなたを追い越すことは不可能になるでしょう”と言いました」と彼は振り返った。

国際水泳連盟の決定は、女子記録を塗り替えてきた米国のスイマー、リア・トーマスに対する苦情に端を発した「男女の競技カテゴリーにおける資格に関する方針」の中で発表されたものである。

国際水泳連盟のフサイン・アル・ムサラム会長は今週初め、この決定はトランスジェンダーのアスリートへの門戸を閉ざすものではなく、すべてのアスリートのために公平な競技場を作るためのものだと述べた。

「国際水泳連盟は、常にすべてのアスリートを歓迎します。オープンカテゴリーの創設は、誰もがエリートレベルで競争する機会を持つことを意味します」とアルムサラムは言う。

「これは、これまで行われたことがないので、国際水泳連盟が先導していく必要があります。このアイデアを展開していく中で、すべてのアスリートが受け入れられていると感じてもらいたい。」

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