トランス女性選手が女子ビリヤード選手権を制す

Trans player wins women’s billiards championship – The Post (unherd.com)

ジェイミー・ハンターは、なぜ生物学的な女性との競争が許されたのか?

ジェイミー・ハンターは現在、女子ビリヤードとスヌーカー(※ビリヤードの一つ。一般的なものよりテーブルが大きくて玉が小さく、ルールも異なる。)で賞を総なめにしている。この2週間で、25歳の彼は世界女子ビリヤード選手権とUS女子スヌーカーオープンの両方で優勝している。

ハンターは「2019年にトランスジェンダーであることをカミングアウトし、2020年にその手続きを行った」後、2021年に世界女子スヌーカーツアーに参加したばかりである。インタビューで、ハンターはこう説明している。

「私はアマチュア・リーグで5年間男性としてプレーしてきたので、クラブの人たちのほとんどを知っています。だからトランスとしてカミングアウトしても、私はすでにそのスヌーカー世界の一部だったので、ただ見た目と行動が違うだけで、ジェイミーとして歓迎されることに何も変わりはありませんでした。」

これは喜ぶべきことなのだろうか?私たちトランスジェンダーが、英国で広く受け入れられ、好意を持たれていることの証左であることは間違いない。確かに、スヌーカーとビリヤードは男女ともに参加できるので、性転換したからといって、アマチュアリーグに参加できなくなることはない。しかし、女性のゲームに参加するためのパスポートであるべきでもない。

なぜなら、女性はオープンな競技に参加する自体は歓迎されるが、明らかに不利だからである。「史上最も成功した女性スヌーカー・プレイヤー」と評されるイングランドのリーンヌ・エヴァンスは、現在女子ランキングのトップだが、同時に男子とのランキングでは115位につけている。ロニー・オサリバン(※イングランドのスヌーカー選手。ビリヤード界でも珍しい両腕使いの選手である。)も、すぐに女性に王座を奪われることはないだろう。

ボールをポットし、ブレイクを組み立て、相手をスヌーカー(※妨害)する能力は、スピードや強さには依存しないかもしれないが、男性の体を持つ人は女性の体を持つ人よりも明らかに有利である。

はっきり言っておくが、たしかにハンターはルールを守っている。しかし、それは正しいことではない。もしこのようなルールがあり続けるなら、女子スヌーカーですでに12位につけているハンターや他のトランスジェンダーの選手がトップに立ち、女性が2位、あるいは3位、4位、5位だけを争うことになるのは時間の問題かも知れない。

WPBSA(※ワールド・プロフェッショナル・ビリヤードアンドスヌーカー・アソシエーションリミテッドの略称。世界中のスヌーカーとビリヤードの両方の統治機関のこと。)は、緊急に行動を起こす必要がある。トランスジェンダーの選手が反発の矢面に立たされないようにするためでもあるが、主に女子ツアーの健全性を守るためにである。女性であることは、誰かの頭の中の感覚をはるかに超えるものであり、WPBSAはその事実を認識し、女性の競技者を守る責任があるだろう。