テキサス州のチアリーディングキャンプで、トランス女性のチアリーダーが性自認をめぐりチームメイトと口論となり、首を絞めた疑いで刑事罰を受け、引退させられたことが明らかになった。
7月23日、トランス女性のチアリーダーが、テキサス州のチアキャンプでトランスフォビアと人種差別を受け、追い出されたと主張するFacebookの投稿が話題になった。ドモントレー・デュバル・サッチェルとして生まれたアヴェリィ・シャネル・メドロックは、チアリーダーのチームメイトとカレッジの差別を非難する長文の声明を投稿した。
「みんな、私は昨晩の午前5時半をもって正式にチアリーダーを引退しました。チームの女の子は非常に無礼なことに、私はペニスを持つ男であり、（男は）チームにいるべきではないと言いました。」
メドロックは、「私は自分のために立ち上がりましたが、彼女は私が立ち上がったのを見て恐くなり、彼女のお母さんとお父さんに電話したんです。彼女の父親は『彼女(メドロック)にはまだテストステロンとペニスがあるんだ、娘を狙う奴は誰でも殺す』と言いました。」
さらにメドロックは、何も悪いことをしていないにもかかわらず、暴行容疑をかけられたと主張し、チームメンバーが人種差別主義者であると非難を続けてる。この投稿はFacebook上で4,000以上のリアクションを獲得し、地元メディアの注目を集めた。
インタビューによると、メドロックとチームメイトは口論になり、その一人であるカーリー・ジョーンズが家族に電話して暴行を受けたと訴え、その直後に警察とジョーンズの両親が来たという。
しかし、メドロックが人種差別とトランスフォビアで訴えたチアリーダーの父親は、Facebookで独自の声明を出し、まったく異なるストーリーを提供している。
チームメイトの父親であるマイク・ジョーンズは、「夜中の1時に娘から、他の女の子と一緒に部屋に閉じこもったという電話を受けたら、あなただったらどうしますか」と投稿。メドロックが脅迫で娘を追い詰めた後に首を絞めたと断言している。
ジョーンズはメドロックに対して、「あなたの人種や性別について言ったことは一度もありません」と語り、警察のボディカメラ映像や寮の外の廊下のCCTV記録を公開し、彼と娘の話が真実であることを証明するよう主張している。
事件の夜、携帯電話で撮影されたビデオのクリップもいくつか出てきており、そのうちの1つは、女性チアリーダーが部屋に閉じ込められ、激怒したメドロックと思われる人物を鎮めようとしている様子が映されている。
ひとつの映像は、チアメンバーと口論しているところから始まる。女性は「私たちはあなたに何の恨みもない、アヴェリィ」と言い、出て行くように頼むが、彼はそれを拒否する。メドロックは「なぜ俺を男だと言った」「外に出て男らしくしろ…気をつけろ…チアの外で俺とやり合うな」と叫んでいる。
メドロックはチームメイトの首を絞めようとはしていないと主張しているが、警察が到着した後、身体的暴行で刑事警告を受け、施設から追い出されている。メドロックはこのときの身体的接触について、「冗談を言っただけだ」と話している。
メドロックが写っている写真はすべて、極端なフィルターを使ったり、女性の顔を自分の顔に重ねたりして、かなり加工されているように見える。CCTVの映像から流出した写真では、メドロックはソーシャルメディアで利用する写真とは明らかに異なる顔をしている。
メドロックの刑事告発によると、彼は法廷に出てくる見込みだが、この事件については、警察の捜査がまだ続いていると言われている。
彼らが所属するカレッジは、この事件に関して簡単な声明を発表し、次のように述べた。「レンジャー・カレッジは、この種のすべての申し立てを真剣に受け止め、差別のない学習環境を提供することに全力を尽くしています。現時点では、レンジャー・カレッジは、適用されるタイトルIX(※トランスジェンダー保護法)の規制と理事会方針にすべて従っています。」
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