台湾で「性別認定法」が推進される

No Self ID Taiwan (noselfidtw.cc)

2021年、あるトランス女性が性転換手術の証明書を提出することなく、身分証の性別表示を男性から女性に変更することに成功した。行政裁判所の判決により、彼女は合法的に台湾で初めてペニスを持って生まれた女性となった。

2021年、TAPCPR(※台湾パートナー権利推進連合。台湾のLGBT団体である)は台北市の区戸籍局を相手取り、同じく性転換手術を受けなかったトランス女性、呉裕順さんの身分証の性表記を変更させるよう提訴した。台北高等行政裁判所は、この訴訟の停止を命じるとともに、この問題に関する憲法の解釈も求めた。

行政長官は、トランスジェンダーが身分証明書の性別表示を変更できるようにするため、「性別認定法(GRA)」を起草する予定である。しかし、男女共同参画局は、一般市民や女性の権利団体ではなく、LGBTの人たちにだけ聞き取り調査を行っている。そのため、「性別認定法」がトランスと女性の権利をどのようにカバーするのか、懸念が残る。また、女性の安全やプライバシー、社会福祉制度などの権利は、すでに他国で行われているように犠牲になるのだろうか。

さらに、台湾は2023年から全国中学校体育大会(NMSAG)の競技において、トランスジェンダーやインターセックスの選手が他のグループに「移籍」できるようにしようとしているが、公平な競争の場が保証されるのだろうか?