「心優しい」トランス男性、恋人のトランス女性に射殺されるー被害者の名は、レイ・マスカット

‘Kind’ trans man shot dead by girlfriend in tragic murder-suicide. His name was Ray Muscat (pinknews.co.uk)

‘Kind’ trans man shot dead by girlfriend in tragic murder-suicide. His name was Ray Muscat – Pathways (pathwaystg.org)

ミシガン州オークランドで、「心優しい」トランス男性がガールフレンドのトランス女性に射殺される事件が起きた。

アニメとコスプレが大好きな24歳のレイモンド・”レイ”・マスカットは、2年近く付き合っていたガールフレンドのトランス女性にアパートで射殺された。

犯人である22歳の白人トランス女性、ルビー・タヴナーは、日曜日(5月8日)、インディペンデンス・タウンシップにあるインディペンデンス・スクエア・アパートから逃げる前に、ルビーの実兄のビショップ・タヴナー(25)夫妻までをも射殺している。

警察によると、早朝に集合住宅の隣人から銃声が聞こえたと911コールがあり、警察が到着すると、ビショップ夫妻の遺体が発見された。

その1日後、ルビーの遺体がアパートのそばの森林地帯で発見され、警察は自殺とみている。

「事件は犯人の死亡により終息しましたが、今後はその犯行動機の解明に全力を尽くします」と警察は述べている。

ルビー容疑者は事件の1週間前に9mm拳銃2丁とグロック43X拳銃1丁を購入したとされるが、これは集合住宅の規則に反するものであったと警察は付け加えた。

被害者のレイモンドさんは多くの名で知られていた。彼女の死亡記事によると、ある人にはレイとして、またある人には「Ray_graveyard」というハンドルネームで、そして家族には「Boom」という名前で知られていたという。

スーパーマーケットで働くレイモンドさんを、顧客や同僚は「周囲の人も笑顔にさせるような輝く笑顔の持ち主で、心優しい人だった」と表現している。

2013年から殺人の波を追跡してきたLGBT+の権利団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」によると、今年暴力的に殺されたトランス、ノンバイナリー、ジェンダー不適合者は、レイが「少なくとも」13人目だそうです。

昨年は57人という悲惨で記録的な数に達したが、この数は、年が明けて数カ月が経っても、表面化する事例が増えるにつれて増えつづけている。

トランスジェンダーの殺人被害者の約4分の3は、地元のニュースや警察の報道で性別や代名詞を間違えられていることから、本当の死者数を把握するのは難しい、と同団体は注意を促している。

「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」の関係者は、PinkNewsに「レイモンドが大切に思っていた人の手によって命を落とした、これは言葉にできない悲劇です」と語っている。

「わずか24歳で、彼はまだ今日生きていて、彼の比類ない創造性と愛猫マイロへの愛を共有するはずでした。私たちは、彼の死の悲劇的な詳細と、この国や世界中のトランスジェンダーや性別不適合者に対する暴力の恐ろしい傾向に注意を向けなければなりません。」