米、初の「Ｘジェンダー」対応のパスポート発行

自分が男性でも女性でもないと認識している「Ｘジェンダー」の人に対応したパスポートが、アメリカで初めて発行されました。

　アメリカのパスポートには、これまで性別の欄に「男性」か「女性」かが表記されていましたが、国務省は２７日、「Ｘジェンダー」と表記されたパスポートを初めて発行したと発表しました。「Ｘジェンダー」は、自分の性別について男性でも女性でもないと認識している人のことです。

パスポートを交付されたデーナ・ジムさん
　「これで私たちは法的に存在していることになる。法的にここにいると言えるようになったんだ」

　ロイター通信によりますとパスポートを交付されたのは、コロラド州在住のデーナ・ジムさんでこれまでに、パスポートの性別を「Ｘ」と申告する権利を求めてアメリカ政府を提訴していたということです。

アメリカ国務省は、全てのパスポート申請者が同様にXジェンダーを選択できるように、2022年の早い時期にシステムの大規模な更新を終えたい考え。